紗倉まな vol.1Mana Sakura

'12のデビュー以来、人気AV女優として第一線を走り続けている紗倉まな。おっとりとした物腰と大胆なエロさに加え、最近ではコラムなどでその知性も発揮している。AV女優として3年目を迎える今の心境を聞いてみた。

「紗倉まな」は批判されやすい女優だと思います。

まなちゃん、今年でデビューしてから3年目になるんですね。早い!

そうです!でも最近思うのが「デビューしたての頃のほうが何も知らなかった分、堂々とできていたな~」って。今は色んな女優さんを知って、インタビュー記事なども読んで、業界に対する知識も増えたから、自分の中で制限をかける部分が増えてきてちょっとタジタジモードかもしれない。

それは自分の発言に対する責任感みたいなもの?

「こう言ったらこう捉えられるのかな」と予想がつくようになった分、及び腰なのかも。あとは主にネットでの「女優の叩き方」にはパターンがいくつかあることを学びました。

パターン?

外見的をディスるパターン、言葉に関して揚げ足を取るパターン、あとはただひたすら文句つけてくるイチャモン系…とか。

紗倉まな

なるほどね~。スルー力は身に付いた?

多少は身に付いたかもしれない。あとは自分に都合がいい言葉ばかり見ているとポジティブにはなれるけれど、そればかりじゃいけないと思って、なるべく叩かれることも見るようにしています。

それはエゴサ(エゴサーチ)で?

エゴサは、やりますね。噂だけじゃなくて自分のイベント情報や雑誌掲載情報もあるから告知をキチンとできるようにする意味でも。でもどうしてもその中で「メンタルにきそうだな」というのを見つけても目を逸らさずに自分に喝を入れるために見ています。

ポジティブ! デビュー当時から身バレ騒動とかあったけど、その強さってだんだん育まれていくものなのか、元々ポテンシャルがある人がそういう立場になるのか…。

どうなんですかね。叩かれるって予想はついても、実際叩かれると「あ、現実に起こるとこんなにツラいんだな」と思いますよね。で、そこで逃げるのもある意味まともな感覚だと思うんです。でも「仕事が好き」という気持ちが強いから、仕事を全うするには、「これをバネにできるくらいじゃなければ、他のこともやっていけないだろうな」と思うようになったんです。

その強さ、私にください(笑)。それはどこから来るのかな。

自分の中では「カリスマ性のある女性になりたい」というような漠然とした夢があるからこそスルー出来るようになったのかもしれないです。逆に「絶対に○○さんみたいになりたい!」という明確な夢があると、少しでもそこからズレちゃったら「ああ、私にはムリだ」と一瞬でも思ってしまう。「輝きたいけど、何で輝けるか今は分からない」という漠然とした状態だからこそ、「なにかトラブルや炎上があっても自分の武勇伝になるかもしれない」と思えるのかな。

なるほど~。あえてピンポイントな理想を持たないってことだね。

大御所の人を具体的に目標にしても、どんなにルックスを近づけたとしても話し方も違うし、所属している場所も違う…その方と全く同じ道を歩むことは不可能ですよね。そして自分の思い通りにならないことも往々にしてあるから、「その人になりたい」と思ったら自分がツラくなっちゃうかな、私の場合。

なるほど。ちなみに自分では「紗倉まな」ってどんなAV女優だと思いますか?

批判しやすい女優なんだろうなって思います。

というと?

「キレイで可愛いくて…」という万人ウケする女優さんもいるけど、私は叩き易い要素が多いんだろうなって思うんです。10人いて9人は「そんなによくない」って言って、1人が「この子、すごくいい」っていう感じだと思います。それでも叩かれやすい要素が自分を作っているような気がして。本当は万人ウケする人になりたいけど、自分はそうはなれない、と最近自覚してきているんです。

驚きます。

それを感じることが、ただただ多いんです。大御所の女優さんや自分の仕事ぶりを客観的に見てくれる人、この2年間で色んな人と触れ合って「どうして自分は、この仕事をできるようになったんだろう」と考えたんです。で、そこで自分の長所、短所、特技、苦手なこと、得意なジャンル…色々と整理してみたときにその結論に至ったんです。

紗倉まな

へえ~ひたすら意外です。10人いて、9人が「あの子可愛いよね、エロいよね」というのが「紗倉まな」だと思うのに。お世辞じゃなくてね。

う~ん、それも意外ですよ。今日安心して眠れそう(笑)。「この女優は可愛くてヌケるけど、紗倉まなはブス過ぎてダメだわw」という意見を目にしても「それでも私、今、お仕事できてよかった!」って思えるんですよね。「良かったね私、そんなこと言われながらも楽しくできる人と出会えてるよね」って。けど昔ならそういう意見を耳にすると「うわ~ん、ツラい~」って泣いていましたけど。これからも仕事をしていけばしていくほど、「私ってこうだから」みたいな諦めじゃなくて、いい意味で割り切れるくらい心がタフになれたらいいなあ~っていつも思っています。

本当に色々考えていますよね。21歳なのになんでそんなに落ち着いているの?

プライベートでは波がありますよ~。

本当?

仕事は凄い好きで、尊敬している人が多いからこそ楽しくできるんですけど、プライベートでは言葉遣い悪いこともあると思いますよ。あと元々、内弁慶だし。

「裏・紗倉まな」があるのか!(笑)

本名の自分のときのほうが「キツい」と思います。「紗倉まな」のときは仕事をしている周りの人は尊敬の眼差しで見ている「謙虚モード」なんです、自然と。純粋に「みんなすごいな~」って。でも本名の自分は嫉妬とか羨望とかドロドロとした感情が強くなっている気がします。

意外です。

本名の自分は思ったことが表情や態度に出たり、直接言っちゃうかも。仕事関係の人っていつかどこかでまた会うかもしれないけど、私生活の人間関係って「本当に無理、もう自分から縁を切っちゃっていい!」と最終的に思ってしまったら本当に言ってしまいますね。「私はそういう考えは苦手です!」とかバッサリ…。

人生で喧嘩したことってある?

ありますよ!(笑)女子校にいたときは数えきれないくらい。女の子の妬みや陰口、悪口、告げ口…そんなことがたくさんあって。私は中立な立場にいたいと思ってどこのグループにも属さないでいたけど、かえってそれがいじめられた子や分が悪い子にとって「駆け込み寺」的存在になっちゃって…そこで誤解を生んだときに喧嘩をしていましたね。女同士で胸ぐらつかんでビンタしたり、激しかったです。恋人にも飛び蹴りしたことありますよ~。

まなちゃんの飛び蹴りなら痛くなさそうだけど(笑)。

いや当時の彼氏は瀕死状態でしたよ(笑)。でも仕事しているときはそんなことならないから「ああ、こうやってプライベートも過ごせたらいいのにな」って思っていますよ、アハハ!

(紗倉まな vol.2へつづく)