かすみ果穂 vol.1Kaho Kasumi

2005年4月「かすみ果穂 Debut~デビュー~」(SODクリエイト)で華々しくデビューしたかすみ果穂、彼女は今年で女優人生10年目に突入した。第一線で活躍をし続けている彼女の現在の心境を聞いてみた第1回目。

面接は友達に連れてこられて。1本だけ出て辞めようと思っていました。

今年で果穂ちゃんは女優人生10年目ですね。そして「30代突入の年」ということで、ダブルでおめでとうございます!

ありがとうございます、三十路にお邪魔します(笑)

ようこそいらっしゃいました(笑)。区切りの年ですが、「10年目の抱負」みたいなものってありますか?

抱負…かあ。特に目標を付けずに10年間やってきたなあ、気付いたら10年経っちゃった。でもタモリさんが以前「いいとも!」で言ってましたよ。「長く続けるコツは頑張らないこと、反省もしないこと」って。その日その日暮らしです、私、タモリです。(笑)

いやいやいや~そういう人のほうが家帰って泣いてますよ(笑)。

ってかね、私、インタビュー苦手なんですよ。

かすみ果穂

またまた~。

だって「使えるものをしゃべらなきゃ」って思うから。「この人はなにを欲しがってるんだろう」って考えちゃう。

なるほど。そもそも「かすみ果穂」になる前って何をしてたんですか?

学生でトリマーの専門に行ってました。で、卒業する半年前に、友達が面接に行くからついて来て、と言われてこの事務所に来たんです。で、私はもうそのときにはペットショップに就職することも決まっていたのでちょっとしたバイト感覚で1本だけ出て辞めようと思っていたんですけど…。

けど大々的にSODからデビューしましたもんね。覚えてますよ。

ありがたいことに12本契約を頂いて。で、「トリマーとAV女優の両方はできないと思うよ」という話になって。「若いうちにできるのはどっちの仕事だと思う?」と当時の担当さんに言われて、こっち来ちゃったんですよね、アハハハ!

あ~そのクロージングの様子、スゴくリアルに想像つくわ~(笑)

で、やってから考えたら「あれ、どっちもできたな」って思ったんですけど…トホホ。

アハハ。その一緒に面接に来た友達は?

その子はVよりも風俗をやりたい、ということで私だけが残った形でした。

果穂ちゃんも「ちょっとしたバイト感覚」だったわけでしょ? そこでどうして風俗じゃなくてあえてVを選んだの?

それがわっかんないんですよね~……。

おいっ(笑)

興味はあった。AVはすごい見ていたし、「どんな世界なのかな〜」ってちょっと覗いてみたいから1本だけやってみようかな〜ってくらいの軽い感じだったんですけど、それが気付いたら10年になっちゃいましたねえ。

不思議なものですねえ、人生って。ちなみにどんなきっかけで仕事としてAVに向き合うようになったのかな?

ちゃんとやってるから、周りの人たちが。AVって涎垂らした汚いオッサンが2人くらいでチマチマ撮ってるのかと想像していたけど全然違う。ちゃんと真剣に撮影していたし。そもそも私、1本目は何もできなかったんですよ。

なにも?

笑えないしカメラも見れないし喘ぎ声も出せないしマグロ状態なんです。しかもそこで勃ち待ちを初めて経験したんです。プライベートじゃ勃ち待ちなんてないじゃないですか、男の人は勃つもんだと思っているから。それがすごいショックで…。「(男優さんが勃起しないのは)私のせいだ〜」って悔しくって、そこでちゃんとやろうと思いましたね。

かすみ果穂

負けず嫌い?

うん。「なんで私で勃たないの!?」くらいのことを思っていつつも「私が悪いのかな」って感情が入り交じっていて。

へえ~今でも覚えているんですね。

1本目はすごくよく覚えています。

それまでAVはどんなタイミングで見ていたの?

私、お兄ちゃんがいて、部屋になんのラベルも張ってないVHSを見つけてはコソコソと見たり、初めて付き合った彼氏がすごいAV好きな人で「コレ真似しようよ」というのをよくやっていたんです。

あ、そっかVHSの世代なんですね、失礼失礼!(笑)

世代は同じでしょ~~~~!(笑)

しかし「見る」のと「出る」のは雲泥の差だよね。そもそも目立ちたい願望もあった?

いや実はあまり目立ちたくないんですよ。みんなが一斉に私のほうを向いたらダメになるんです、その瞬間、何もできなくなるのに、でも心のどこかで「自分を見てほしい」という気持ちは常にあって。みんなが見てないところでは、一番おもしろくなりたいんだけど、イザあえて注目されちゃうと「もう私なんて見ないで大丈夫です」ってなっちゃう(笑)

めんどくさいなあ〜でもなんとなく分かる気もします。じゃあ「なにかしらやりたい」という願望や鬱屈した思いはあったのかもしれないね。

すごく平凡だったんで、このまま終るのイヤだな、とは思っていました。仲のいい女友達の中では「おもしろい子だよね〜」って言われていても知らない人のとこにいくとすっごい小さくなって。人見知りだし。気配を消すのが特技だったんです、アハハ。だから1本目はそんな暗い感じの性格が顔にも出てます。

へえ~。そんな女の子が10年後にはバラエティもこなせるようになるってすごい不思議ですよね。

いつからなんだろう、でもマッコイさん(マッコイ斉藤)とは恵比寿マスカッツに入る前、デマンド専属時代からお世話になっていて。そこでバラエティ的なことをやらせてもらってから変わった気がする。それまではしゃべれなかったし。そこで度胸がついたのかも。

バラエティっぽいキャラは「かすみ果穂」になってからできたんだね。

そうです。人って変わるもんです、けどここまで変わるとは思いませんでしたけど。デビューしたばかりの20歳のころは30歳ってもっとちゃんとしてる…結婚して、子供がいて、自立していて、キレイ目な格好して、と思い描いていたんですけどねえ。

ちなみにいきなりですけど…デビューして1本目のギャラって何に使いましたか?

え~っ…なんだっけな〜何使ったんだろう!?使ってなかったと思う、というかそんな大金が一度に入ってきてもどうすればいいか分からなかった、当時の私は。しかも物欲もそんなになかったから何ヶ月かは何も使わなかったです、本当に。だからドンドンドンドン貯まって行って「私どうなっちゃうんだろう」ってニヤニヤしてましたね。

うわ~ピュアだなあ~。そうなるとオンナは年々お金がかかっていくから大変だよねえ。

(おどけて)10年目の女優はお金かかるわぁ~!(笑)

(かすみ果穂 vol.2へつづく)